今回は、私が所有するベックマンのオックスフォードモデル、9043について紹介したいと思います!
併せて、最近サボり気味だったお手入れもやっていきます!
ベックマンオックスフォードとは
レッドウィングジャパンで販売されているベックマンといえば、6インチのベックマンと先芯がない仕様のフラットボックスというモデルです。
という質問をたまに受けることがあります。
結論をいえば、こちらは日本で取扱いのない海外モデルということになります。いわゆる並行輸入品というものですね。
余談ではありますが、ABCマートで取り扱っているレッドウィングは、レッドウィングジャパンの取扱いではなく独自ルートで仕入れられているので型番や細かい仕様が異なります。
あらゆる靴の基本・ラストとは
9043のレビューを行う上では、ラストの説明が切り離せません。
ラストとは、靴を製作する過程で革を張り合わせる際に使用する「木型」のことです。
こちらの写真のブーツの下から見えているのがまさしくそれですね。
このラストに革を張り合わせ、ハンマー等で叩き、革を靴の形に馴染ませることで靴が作られます。
そのため、靴の名前や使用される革が違っても同じラストから作られた靴は基本的に同じ形をしているということなんですね。
サイズは同じでもこのラストが違うと履き心地が全く違ってきますのでネットショッピング等で購入する時などは、自分が持っている靴のラストを知っておくと便利ですね。
224ラストの履き心地
さて、この9043に用いられているのは、「224番」というラストです。
レッドウィングのロングセラーであるポストマンに使用されている「210番」ラストと比較してみると224ラストは甲が低く足幅が狭い作りとなっています。
そのため、いわゆる日本人の特徴と言われている幅広甲高の足をしている人にはかなり窮屈な靴になると言えます。
実はこのベックマンオックスフォードには、224番ラストと210番ラストが存在します。
ネットショッピングのサイトではまだ販売されていることもあるようなので、これから購入を検討される方は注意しましょう。
ラスト |
224番 |
210番 |
型番 |
9042、9043、9044 |
9046、9047 |
お手入れ
ベックマンオックスフォードに使用されている革は、ブラックフェザーストーンです。
お手入れについては、スムースレザー用のお手入れを行います。
こちらを参考にしてください。
補足ですが、私はこのベックマンについても、クリームの色はニュートラルを使います。
それは、黒のブーツクリームを使用することで、ブラッシングの過程でコバに色が移ってしまうことがあるからです(コバのマスキングはとても面倒くさいですね)。
色が褪せてきたと感じるまでは、もうしばらくニュートラルでお手入れをしていきたいと思っています。
2ヶ月のエイジングレポート
こちらは、我が家にやってきたばかりのプレメンテ前9043。


こちらが、2ヶ月経過した9043のお手入れ後です。
アッパー部分にシワが刻まれてきたものの、まだまだ革が硬く仕事に履いていくと足が痛くなります。
羽根部分も210のベックマンと比べると綺麗に締まりません。もうしばらくは、ローテーションを多めにして革を馴染ませたいですね。
また、これから購入される方は、ラストの違いには十分注意した方が良さそうです。
個人的には、「224ラストにチャレンジしてみるか」くらいに軽く思っていたんですが、想像以上に足馴染みが悪いですね。
ポストマンが日本でも長らく売れていることを考えると自身の足が甲高幅広に心当たりのある方は、210番のベックマンオックスフォードが無難かもしれませんね。
これからどう馴染んでいくのか、手強い分楽しみでもありますね。
追記
この9043ですが、辛抱強く履いていたのですが224番ラストがあまりに足に馴染まず手放してしまいました泣

このブログでは実際に私が使用するレザーのお手入れグッズを紹介しています。
革靴のお手入れ用品にお悩みの方はぜひご一読ください!