今回は、レッドウィング・ベックマンに使用されているフェザーストーンレザーのお手入れについて解説します!
ベックマンに使用されている革は、フェザーストーンレザーと呼ばれ、オイルドレザーとは異なりスムースレザーとしてのお手入れが必要となります。
それでは早速お手入れしていきましょう!
ベックマン自体については、こちらの記事で紹介してますので、ぜひご覧ください。
お手入れのモデルとなるのはこちら。

レッドウィング9046です。
日本では正規販売されていないベックマン・オックスフォードです。
アッパーには、チークフェザーストーンレザーが使われています。
このモデルについても紹介したいところですが今回はお手入れ記事なので別の機会にしたいと思います。
準備するもの
準備するものは次の8点です。
・馬毛ブラシ
・豚毛ブラシ
・シューキーパー
・ステインクレンジングウォーター
・クリームナチュラーレ
・柔らかい布
・ペネトレイトブラシ
・ムートングローブクロス

汚れや古いクリームの除去
まずは、靴ひもを取り、シューキーパーを入れましょう。
シューキーパーを入れることで、きれいにブラッシングすることができます。
シューキーパーを入れたら、靴の表面のほこりなどをブラッシングして取り払っていきます。
羽根の間にも埃が溜まりやすいので入念にブラッシングしましょう。

ブラッシングの次は、古いクリームを除去していきます。
私は、オイルドレザーなどには、ステインリムーバーを使用していますが、ベックマンには、ステインクレンジングウォーターを使用しています。

このステインクレンジングウォーターは、有機溶剤を使用せず作られており、より保湿力を持たせたものになります。
ステインリムーバー使用後の乾燥が気になるという方やコードバンなどのデリケートな革にはこちらがお勧めです。
使い方はステインリムーバーと変わりません。
少量を布にとり、全体を拭いていきましょう。
クリームの塗布
古いクリームの除去が済んだら、いよいよペネレイトブラシを使ってクリームを塗布していきます。
私は、ベックマンにはこのクリームナチュラーレを使用しています。
クリームナチュラーレは、有機溶剤を使用しない革に優しいクリームであるとともに、過度にギラつかず自然なツヤを与えてくれるのが特徴です。
クリームは、色付きのものと無色のものがありますが、私はニュートラル(無色)を使っています。
ベックマンには、白のステッチが使用されているため、色付きのクリームを使ってしまうとステッチに色がついてしまうからですね。
履き始めて間もなく、補色が不要なうちは、ニュートラル(無色)でのお手入れをお勧めします。
このベックマンも基本は、ニュートラルのみでお手入れを続けています。
さて、クリームを塗る際には、注意が必要です。靴クリームは1回につきごく少量を薄く塗りましょう。

理由は簡単で、クリームを多く塗りすぎても革がクリームを吸収しきれない殻ですね。
薄く均一にクリームを伸ばすことを心がけましょう。
ブラッシング
クリームを塗り終えたら、乾かないうちに全体を素早くブラッシングしていきます。
クリームの分量が適量であれば、この時点でかなりツヤが出てきてくれます。
クリームの分量が多いとブラッシングだけでは弾ききれずベタつきが残ってしまうので、余分なクリームを拭き取っていきます。
仕上げにムートングローブを使用してあげれば、さらにツヤが増します。

これで、お手入れを終わりたいところですが、ソールを長持ちさせるために、この部分にミンクオイルを塗っておきましょう。この一手間がとても大事ですね。

最後に
お手入れ終了です!

毎回ここまでのお手入れは必要ないかと思います。
普段のお手入れとしては、履いた後のブラッシングをしっかりとしてあげましょう。
また、こちらの記事でも紹介していますが、革靴のお手入れに正解はありません。
フェザーストーンレザーであってもクリームではなくて、あえてミンクオイルでツヤを抑えるようにお手入れする方法もあります。
自分の好みや革の状態を見て色々な方法を試していくのも靴磨きの醍醐味ですね。

このブログでは実際に私が使用するレザーのお手入れグッズを紹介しています。
革靴のお手入れ用品にお悩みの方はぜひご一読ください!