靴磨き初心者にとって最大の難関、そう”鏡面磨き”です。
読んで字のごとく、革靴を鏡のようにピカピカに仕上げることを言います。
一般的に、ハイシャインとかポリッシュとか言われることもあります。
この鏡面磨きって難しいですよね。
私も初めの頃は磨いても磨いても一向に光る気配がせず、ワックスを塗っては剥がし、塗っては剥がしの繰り返しでした。
靴磨きの本を見たり、ブログ、YouTubeを見て実践しているんですが、これが本当にうまく行きません。
革靴好きの鏡面磨きまでやる知人なんていないし、近くに靴磨きのショップなんてないのでアドバイスをくれる人もいない状況でした。
一度だけ意を決して、ショッピングセンターにあるリペアショップに鏡面磨きをやって欲しいと頼んだところ、なんと断られてしまいました!
それでもめげずに鏡面の練習をしていたところ、なんとだんだんと輝くようになってきたではありませんか!
まだ自慢できるほどの腕前ではありませんが、自身の備忘録も兼ねて記事にしてみました。
同じ境遇の方がいらっしゃったら参考になる部分もあるかと思いますので、ぜひご一読ください!
ハイシャインポリッシュ/M.モゥブレイ
今回、鏡面磨きには、M.モゥブレイから販売されているハイシャインポリッシュを使います。
鏡面磨きのモデルはベックマン・オックスフォードです。
こちらは、ステインリムーバーとクリームナチュラーレを使用して通常のお手入れを終わらせたものです。
ここから鏡面磨きを行なっていきます。
今回は、トゥ部分を軽ーく光らせるように処理をしていきたいと思います。
超重要ベース作り
まずは、ワックスを手に取りトゥ部分に塗り込んでいきます。
左足のみワックスを塗り込んだ状態です。
ワックスを塗り込んだら、水とクロスを使って磨いていくんですが、私の場合、このまま磨いてもどうしても上手くいきませんでした。
何度も失敗して挫折しかけていたある時、鏡面に失敗した部分を誤魔化そうとしてブラッシングしたところ、今まで全く光る気配すらなかったものが、ほんの少しだけツヤが増しています。
そこでもしやと思い、鏡面磨きのベースを作る際にブラッシングをするようにしてみました。
① ワックスを塗る
② ブラッシング
③ ①②を2〜3回繰り返し
④ ワックスを塗る
※ 最後のワックス塗布時はブラッシングしません。
こうすることで、ワックスが塗り重ねられてベース部分が出来上がります。
ベースができたらクロスで磨いていきますが、磨く前にこのまま4〜5分ほどワックスを乾燥させましょう。
今回の処理では、ワックス→ブラッシングを2回繰り返しています。
根気よく磨く
ベース部分ができたらあとは根気よく磨いていきます。
クロスを指に巻き、磨く部分に水滴を1、2滴ほど付け弧を描くように磨いていきます。
塗り込んだワックスを拭き取ってしまわないように軽い力で磨きます。
水滴が無くなったら、再度水滴を1、2滴ほど付けて磨くということを繰り返していきます。
この作業を繰り返しているとクロスの滑りが良くなり、徐々にツヤがでてきます。
ブラッシングをしていなかった頃は、おそらくこのベース部分を上手く作ることができずに磨いているつもりでワックスを拭き取ってしまっていたのではないかなと思います。
自分の好みのツヤができてきたら、クロスを縦横に動かして磨き跡を消していきましょう。
鏡面完成!
鏡面磨きが終わりました!
左足だけ鏡面で仕上げています。
どうでしょう、鏡面磨きでツヤにメリハリがあっていい感じです。
まだまだお世辞にも上手いとはいえませんが、これからもっと鏡面の腕前を上げていけたらと思っています。
さて、比較を終えたところで、もう片方の靴も仕上げましょう!
はいっ、終わり!
このハイシャインをするためのワックスも種類があるので、今後は使い比べをした記事なんかも書きたいと思います。
それでは今回はこの辺で!
このブログでは実際に私が使用するレザーのお手入れグッズを紹介しています。
革靴のお手入れ用品にお悩みの方はぜひご一読ください!