今回は、主に登山用にとダナーフィールドを購入してしまったので、その購入のきっかけと解説、プレメンテについて紹介していきます。
これからダナーフィールドを購入使用しようかなという方は、ぜひご一読ください!
は、すみません。お見苦しいところをお見せしてしまいました。
さて、気を取り直して早速紹介していきましょう。
購入のきっかけ
購入のきっかけは久々に登山に誘われたことでした。
実は以前に屋久島の縄文杉や富士山などを登山したことがあります。
その際に購入したのは、1万円前後のセメンテッド式のティンバーの登山ブーツでした。
この靴は、履き心地抜群でいい靴だったんですが、経年劣化とソールの剥がれにより富士山登山のあとに処分をしてしまいました。
登山などのアクティビティは好きではあるんですが、ガチ勢ではないのでしょっちゅう行くかといえばそうではないんですね。
登山用にブーツを買ったはいいものの、あまり出番はなく、普段履きするにもあまりに浮いてしまうのでそのまま放置、結局経年劣化を起こしてしまって残念とは思いつつ捨ててしまいました。
この経験から、どうせ買うなら登山道が割と整備されている屋久島、富士山くらいの登山なら使用に耐えられて、なおかつタウンユース、街履きにも使える靴を買おうと考えた次第です。
となれば私の頭の中にはダナーしかありませんでした(というか他を思いつかず)。
だがしかし、そのお値段なんと6万超え。
とてもじゃないですが、気軽にポンポン買えるお値段じゃない泣
そこで、ダナーライトの半値以下(それでも高い泣)で購入できるダナーフィールドについて徹底的に調べて、購入するに至ったというわけです。
安いからといって性能がまるでダメなものはやっぱり買いたくないですもんね。

ダナーフィールド
前置きが長くなってしまいましたが、ダナーフィールドの解説をしていきます。
ダナーライトとは
ダナーフィールドを語る前にダナーライトは外せませんよね。
ダナーライトは、防水・透湿性能に優れたGORE-TEXを世界で初めて採用したブーツとして、誕生から40年を経過した今でも愛され続けている言わずと知れた名作ブーツです。
今もなおメイドインUSAにこだわり続け、ハンドメイドで製作されていることでも有名ですね。
そしてダナーが原産国や素材、製作工程を見直し(ベトナムで製造)大幅にコストダウンして開発されたブーツがこのダナーフィールドです。
という声が聞こえてきそうですね。
それでは気になる点を見ていきましょう。
アッパーにはフルグレインウォータープルーフレザー
アッパーには、ウォータープルーフ(防水加工)が施されたフルグレインレザーが使用されています。

公式ホームページのダナーライトの表記には、ウォータープルーフフルグレインレザーと記載がありますね。
一方、ダナーフィールドのページには、フルグレインウォータープルーフレザーとの記載です。
フルグレインとウォータープルーフの順番がライトとフィールドでは逆になっていますね。
真意は分かりませんが、フルグレインレザーというのは、皮から表皮と毛を除去し乳頭層という部分(銀面)を残した革のことを指します。いわゆる銀付き革と呼ばれるものです。
フルグレインレザーは銀面を残していることから厚く耐久性のある革とされています。
その分値段も高価になりやすいですね。
ダナーフィールドに使用されている革もフルグレインレザーであることから十分な耐久性を保有していることが伺えます。
ちなみにレザーの防水加工については社外秘だとか。
1000D(デニール)ナイロンを採用
ダナーフィールドに使用されているサイドの部分はなんと1000Dのナイロンが使用されています。
1000Dのナイロンってすごくないですか!?
て感じですよね。もちろん私もです笑
そこで調べてみました。
D(デニール)という単位は、女性が履くタイツにも使用されています。知らなかった笑
デニールは、生地を編む糸の太さを表します。糸を9,000mに伸ばしたときの重さが100gだった場合、100Dナイロンということになります。
つまり、この数字が上がるほど糸が厚く強度が増していくことになります。
釣りで川や海に入っていく際に着るものにウェーダーというものがありますが、そのデニールが400D〜くらい、ちなみにタイツは薄いもので30Dくらいだとか。
1000Dというのは、ピッケルの直撃にも耐えうるとの記事を見かけましたが数字的な根拠はついぞ見つからず、気になるかたはご自身で調べてみてください。笑
そしていいサイトがあったらぜひ教えてください!
これは1000デニールすげーというよりは実際に触ってみた方がいいかもしれないですね。なかなか分厚くてこれはちょっとやそっとじゃ傷入んないなというのが多分体感的にわかります。
優れた防水性能GORE-TEX(ゴアテックス)
ダナーフィールドにも勿論ゴアテックスが使用されています。
ダナーライトとの違いは、完全防水であるゴアテックスブーティが使用されていないことです。
ダナーフィールドは一般的な防水登山靴と同じで筒状にゴアテックスが配置されています。
靴底には、ゴアテックスではなく、別の防水対策が施されているとのことです。
ただし、防水についてはさほど心配する必要はありません。
ゴアテックスを使用するにはゴアテックス社の厳しい審査基準をクリアする必要があるからです。
詳細はゴアテックス社の公式ホームページ:フットウェアのテスト(外部リンク)を見ていただければと思います。
つまり、ライトとフィールドで防水性能を比較するとライトに軍配は上がりますが、それは必要な防水機能を10点とした場合に15点か13点かで争っているようなものだからです。
つまり、冒頭で述べた私が想定するような使用環境下では全く気にする必要はないということですね。
ちなみにこのナイロン部分をゴアテックスと思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。ゴアテックスはライニングの内側にあるので普段は目に見えることはありません。

ダナーライトと共通、ビブラム・クレッターリフト
ソールはビブラム社のクレッターリフトソールです。
こちらは、ダナーライトの仕様と変わりません。
特徴としては、土踏まずの部分にもラグ(アウトソールの突起)があり、ダナーの公式ホームページによると特に下りの際に本領が発揮されるようです。

このあたりは実際に登山に履いてみて感想を記事にしていきたいと思います。
プレメンテ
ここまでダナーフィールドの作り、機能面について説明しました。
ここからは、靴を新調した際には必ず行うプレメンテをしていきたいと思います。
今回プレメンテに使用したのはこちら。
汚れ落としと栄養補給を同時に行ってくれるクリームエッセンシャルです。
チェスとしてはガラスレザーのお手入れによく使っています。
このクリームエッセンシャルは、靴に限らずバックや財布などの革小物にも使える「とりあえずこれ1本」な優れものです。
さて、クリームエッセンシャルを塗ってみますと、ダナーフィールドには防水加工がされたレザーが使用されていることから、個人的にガラスレザーなみの撥水性があるのかと思っていました。
しかし、意外とクリームの革なじみが良いんですね。

今回はプレメンテだったこともあり、特に革が乾燥している様子もなかったので簡単な汚れ落としにとクリームエッセンシャルを使用してざっくりとお手入れしてみました。
今後は、オイルドレザーに使用しているビーズエイジングオイルでお手入れしていこうかなーと思っています。
防水性のことを考えるとミンクオイルの方がいいのかな?とも考えていますが、今後試していきたいですね。
まとめ:これ絶対活躍するやつ!!
ここまで登山用に購入したダナーを紹介してまいりました。
ですが、聞いてください。
まぁ、このご時勢しょうがありませんね。
次の登山の機会までしっかりと履きならすことができると前向きに捉えることにします。
それにしても履きならしのために頻度を多めにして履いているんですが、私が望んでいたようにタウンユースでもファッション性を損なうことなくばっちり使えます。
高い靴を登山だけに使うなんてもったいないですもんね!
まさにアウトドアと街とがクロスオーバー(融合)した1足と言えるのでないでしょうか。
登山したらまた報告します!
それではこの辺でっ!


このブログでは実際に私が使用するレザーのお手入れグッズを紹介しています。
革靴のお手入れ用品にお悩みの方はぜひご一読ください!