この度、日々を歩く新たな相棒が加わりました。
フランス生まれのその名もパラブーツ「ウィリアム」!
はぁ...
いやね、もうね、かっこいい...
失礼いたしました。
さて、今回は新たな相棒パラブーツのウィリアムについて、メンテナンスを兼ねて紹介していきたいと思いますので、よろしくお付き合いください!
ウィリアムのサイズ感や、メンテの方法にも触れていきますので購入を検討されている方もぜひ読んでみてください。
フランスの生まれの老舗パラブーツ
パラブーツはフランス発祥のシューズブランドです。
日本では、同ブランドのシャンボードやミカエルなどのモデルがとても人気ですよね。
シャンボード
出典:パラブーツ公式オンラインストア
パラブーツの起源は、1908年にまで遡るなどたいへん伝統のあるシューズブランドです。
パラブーツの特徴といえば、リスレザーと呼ばれるオイルを多分に含ませた革や自社製造のラバーソール、そして革靴の製法にノルヴェイジャン製法を取り入れていることが挙げられます。
このあたりのことを詳細に述べていくとひと記事でき上がってしまうので今回はこのへんで割愛します。
新たな相棒、ウィリアム
さて、今回新たに購入した革靴はその名も「ウィリアム」
こちらが手元に届いて開封したばかりのものです。
そう、今回は某オークションにて中古で購入しました。
普段あまり中古で購入することはないんですが、これがまたグッドコンディションだったんです!
メンテもする必要あるし、各部位を確認していきます。
革の状態
アッパーに使用されているのは、リスレザーと呼ばれるオイルドレザーです。
このモデルは、カフェというカラーです。
公式のオンラインショップでは、このカラーは2021年3月現在では販売されていないようです。
モデルによっては、廃盤と復活を繰り返しているものもあるようなので、今後またひょっこり復活するなんてこともあるかもしれないですね。
中古靴なのですが、おそらく履いた回数も極端に少ないのでしょう。
履きジワもうっすらとある程度で傷もほとんどありません。
また、アッパーがうっすら白くなっていますが、これは埃ではなくブルームと呼ばれるものです。
リスレザーはオイルをたっぷり染み込ませたレザーであることは、前述した通りですが、この白っぽいのはオイルが表面に浮き上がってきている状態なんです。
ブルームが出ているということは、まだまだ革にオイルが残っているということであり革が元気である証拠でもあります。
このブルームは、通常ブラッシングをして再度塗り込んであげればOKです。
ですが今回は中古であるということもあり、ブラッシング後にリムーバーで除去することにしました。
コンディションが良いといっても、これまでの保管状況やメンテナンス具合もわからないので、一旦(気持ち的にも)リセットというところでしょうか。
そこで今回使用したのがこちら。
ステインクレンジングウォーターは、有機溶剤を含まない天然成分のみで作られており、より保革性に優れた汚れ落としです。
ステインリムーバーに比べると、洗浄力も落ちるのですが、今回は汚れをがっつりと落としたい訳ではなく、古いオイルのちょっとしたテカリを取りたいのとブラッシングしても残ってしまったブルームが取れればいいので、ごく少量を布に取り優しく靴全体を拭いていきます。
拭きあげたものがこちら。やっぱり革が綺麗ですね。
そして、拭きあげたあとはこちらを塗布してあげます。
購入したウィリアムは、ブルームがまだ出るくらい元気な革なので、今回はごく少量を薄く伸ばして塗り込むことを心がけました。
メンテ後のお写真はブログの後半にて。
インソール、ライニング
ここ本当に見てもらいたいのですが、インソール、ライニングともにめちゃくちゃ綺麗です。
スレ傷、変色なし。
中古靴なので、一応消毒用アルコールで中を拭きました。
こういうときモールドクリーナーとかがあったらいいのかも。
ソール
中古靴で気になるのは、アッパーの綺麗さはもちろんですが、ソールの減りも気になりますよね。
ウィリアムでは、自社製造のマルシェⅡというソールが使われています。
え?これ履いてた?中古だよね?てくらいめっちゃ残ってるんですけど!!
商品説明にソールの残り9割とか記載あったけど、控え目に言って9割9部残ってる...
サイズ感
今回はオークションでの購入、また初のパラブーツだったのでサイズをかなり心配していましたが、見事ドンピシャでいけました。
私の持つ靴がほとんどレッドウィングなので、参考にそのサイズ乗せておきます。
ちなみに、レッドウィングはUS表記、パラブーツはUK表記になるので注意が必要です。
代表モデル | ラスト | サイズ |
レッドウィング ポストマン | 210番 | US 8.5 |
レッドウィング アイリッシュセッター | 23番 | US 8 |
レッドウィング ベックマン | 8番 | US8.5 |
パラブーツ ウィリアム | 194番 | UK8 |
よくあるサイズ換算表では、26.5cm = US8.5 = UK8 で扱われていることが多いですね。
今回はそのまま当てはめることでサイズがあったので良かったです。
実際に履いてみた感覚としては、幅広の私にとっては、少しサイドのあたりがキツく感じますがこれは革が馴染むことでそのうち気にならなくなりそうです。
1点気になる点を挙げるとするならば、ストラップの部分です。
本当は足首側のモンクストラップをキュッと締めて履きたいんですが私の足が甲高で余裕を持ってつけたら4穴あるうちの一番最後の穴になるんですよね。
なんとかキツく締めてギリギリ3番目の穴に通すことができていますが、これも馴染むことで解消していくのだろうか。
今後このあたりのエイジングレポートをやっていきたいですね。
まとめ:ジャケパンスタイルに効果抜群
それでは、お待ちかね(?)のメンテ後の着画がこちらです。
か、かっこいい...
革も綺麗だし、本当に中古靴とは思えませんね。しかも純正シューツリー付き。
私が購入したウィリアムより明らかに革、ソールのコンディションが悪そうなものがこれより高額で販売されているのを見ると本当に掘り出しものを見つけたなーと嬉しくなります。
さて、モンクストラップシューズは、その名前が指す通りモンク(修道士)が着用していたことに由来しています。
そのため、レースアップシューズではありませんがフォーマルよりの靴とされています。
しかし、このウィリアムについては、使用されているステッチが白であることとやはりソールのボリュームが大きいのでややカジュアルな印象を受けます。
モンクストラップであるものの、その硬すぎないスタイルは、昨今のオフィスカジュアルスタイルに絶大な効果を発揮してくれること間違いなしです。
一方で、このカジュアル感をスーツに合わせるとなるとどうかなーと考えてしまう方もいるかもしれませんね。
そんな方は、ウィリアムよりノーズが長くソールをスッキリさせたPOE(ポー)というモデルがおすすめです。
というわけでウィリアムについて語って参りました。
初めてのリスレザーの靴なのでエイジングが非常に楽しみです。
エイジングレポートもやっていきたいのでまた遊びにきてくださいね。
それではこの辺で!
このブログでは実際に私が使用するレザーのお手入れグッズを紹介しています。
革靴のお手入れ用品にお悩みの方はぜひご一読ください!